3.11から6年 東日本大震災の教訓からペットの同行非難について考える

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本日2017年3月11日で、東日本大震災から6年がたちます。直接被災していない人には過去のものになりつつある震災ですが、いまだ12万人の避難者がいるのが現状(2017年2月現在)であり、震災前の生活に戻れていない人の数はそれ以上になります。

その中には、大震災の際には泣く泣くペットと生き別れてしまった飼い主さんもたくさんいるんです。もし、今、同じような震災が来てしまったら、ペットと一緒に避難できますか?今回は、特別編として、3.11の教訓を生かした震災の際の同行避難について考えてみましょう。

同行避難は飼い主の自分勝手ではなく、「飼い主の責任」

まず、勘違いされている人が多いと思いますが、ペットと同行避難をすることが、身勝手な行為ではなく、復興後のことを考えた時の飼い主の責任です。もちろん動物愛護の面からも同行避難は勧められます。

以下に環境庁の「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」の1文を載せておきます。

過去の災害において、ペットが飼い主と離れ離れになってしまう事例が多数発生したが、このような動物を保護することは多大な労力と時間を要するだけでなく、その間にペットが負傷したり衰弱・死亡するおそれもある。また、不妊去勢処置がなされていない場合、繁殖により増加することで、住民の安全や公衆衛生上の環境が悪化することも懸念される。このような事態を防ぐために、災害時の同行避難を推進することは、動物愛護の観点のみならず、放浪動物による人への危害防止や生活環境保全の観点からも、必要な措置である。

つまり国のガイドラインとしても、ペットの同行避難は推奨されているのです。

また、東日本大震災では

飼い主や市町村等の災害担当部署に「ペットとの同行避難」に関する意識が十分に浸透せず、多くの飼い主がペットを置いて避難したため、発災後の対応に苦慮した自治体がみられた。

ということが起こったようです。やむを得ない場合もありますが、できるだけペットと離れ離れにならないような同行避難ができるように準備しておく必要があります。準備のポイントは、ペットができるだけ健康的に非難ができ、他の人に迷惑がかからないようにすることが大切です。では、獣医師の私が考える避難の準備のポイントを挙げさせていただきます。

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スムーズな同行避難のための準備

1. 必要な物資の準備

災害の際には、その瞬間に必要なものを準備することは難しいため、できるだけ避難グッズをそろえておくことが大切です。主に必要な避難グッズは以下の通りです。

  • 1週間分のフード(缶詰は日持ちするのでストックするには便利)
  • 水を入れる食器
  • ケージ(小型犬・猫):できれば丈夫なプラスチックケージ
  • リード(犬)
  • ペットシーツ(10~20枚)
  • 排泄物を入れるビニール袋
  • 大きめのタオル
  • 常備薬

これらのグッズをまとめて避難バッグやケージに常に入れるようにしておきましょう。

2.「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」のプリントアウト

動物を飼っていない人や、無知な災害担当者には、「同行避難は迷惑」と思っていて、同行避難に対して避難をしてくる人がいるかもしれません。必ずこちらのページをダウンロードして、同行避難は環境庁が推奨していることであるということを伝えられるようにしておきましょう。

3. ノミ・ダニ予防

日頃からのノミ・ダニ予防も大切です。1頭でもノミ・ダニが付いている子がいると、一気に避難所に広まってしまいます。最低でも1個は予備のノミ・ダニ予防薬を持っておくようにしましょう。1年くらいは消費期限があることが多いので、1年に1度買い替えるようにしましょう。

4. ペットの個体識別:マイクロチップと首輪

震災の際や避難の際にペットが迷子になって、離れ離れになってしまうというという事例も東日本大震災の際にたくさんありました。個体識別の方法は、マイクロチップと首輪があります。

マイクロチップは動物病院で数千円で入れてもらえる確実な個体識別の方法です。一般の人は見つけてもマイクロチップの情報はわかりませんが、動物病院や避難先で、マイクロチップリーダーで読み取ってもらうことができますので、時間がたってもペットが帰ってこれる可能性があります。

首輪に連絡先を書いておくのも悪くはありませんが、プライバシーの問題や外れてしまうこともあります。どちらがいいのかを考えて、マイクロチップか首輪のどちらか、もしくは両方で、個体識別ができるようにしておきましょう。

5. しっかりしたしつけ

特に犬はその鳴き声が他の避難者への大きな迷惑になります。散歩中に知らない人に吠えるような子だと、同行避難が難しくなってしまいます。同行避難が飼い主の責任だからと言って、他人に迷惑をかけていいというわけではありません。しつけ教室などに積極的に参加したり、動物病院へ定期的に行くなどして、できるだけ他の人がいる環境に慣れておくようにしましょう。

6. キャリーバッグに慣れさせておく

同行避難は場合によっては数日以上の長い期間になることもあります。キャリーの中での生活は、どうしてもストレスになりますので、できるだけそのストレスが少なくて済むように、普段からキャリーバッグに入ることに慣れておきましょう。

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まとめ

自然災害は予想しない時にやってきます。東日本大震災の教訓から、ペットの同行避難がスムーズにできるよう、後悔しないようにしっかり準備しておきましょう。

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