日本はペット保険後進国?ペット保険に入るメリット・デメリットを獣医師の立場から解説

スポンサーリンク

ペット保険後進国と言われている日本ですが、徐々にペット保険の加入者数は増えています。2012年以降、犬の数が減少傾向に転じており、猫の飼育頭数も頭打ちになるという状況の中、日本国内のペット保険加入件数は毎年20%という大きな伸びを見せており、ペット保険はその存在感を増しています。

それでも、ペット保険先進国と言われるイギリスでのペット保険の加入率(犬で57%、猫で35%)と比べると日本の加入率(約5%)は、いまだに非常に少なくなっています。

この背景には、イギリスのペット医療費は非常に高いことが挙げられると思います。私はイギリスに住んでいたことがありますが、その時に実感では同じ検査や治療でも日本の2~3倍の費用が掛かっていたように感じます。日本でもペットの医療費は上昇傾向にあり、特に高度医療が一般的になってくるにつれ、ペット保険の需要は高まることが予想されます。

ではペット保険に入るメリット、デメリットには何があるのでしょうか?今回は、必要性が高まるペット保険について考えてみましょう。


保険スクエアbang!/ペット保険資料一括請求

ペット保険に入るメリット

1. いざという時の出費を抑えられる

ペットが怪我や病気をした時には、ペット保険に入っていないと全額自己負担になります。骨折や椎間板ヘルニアなど整形の手術は治療費が高く、20万円を超えることもざらです。そんないざという時に、そんなお金がないから手術ができないとなってしまうと、痛みのある愛犬・愛猫に何もできないという悲しいことになってしまいます。そういったことにならないよう、急な出費があっても安心して手術を受けさせられるためにペット保険は必要になります。

2.慢性疾患でも安心して治療を受けられる

また、心不全や腎不全、悪性腫瘍(がん)などの慢性疾患はペットの高齢化によって増えてきています。これらの病気では、週に1回以上診察に通うことも珍しくなく、そのたびに数千円~1万円以上の治療費がかかることがあります。そのたびに全額自己負担をすることができず、やむを得ず治療を中断せざるを得ないということもあります。ペット保険に入っておけば、毎回決まった割合の自己負担のみですむため、かなり治療費負担を抑えることができます。

3. さまざまな特典がある

ペット保険には、入ることで受けられるさまざまな特典があります。特におすすめは獣医師相談。いくつかの保険には保険加入者限定の獣医師相談が付いています。これが付いていると夜間に何か気になることがあった場合に相談することができます。かかり付けの受付がない夜間や休日に相談できる窓口ができるというのは非常に安心です。もちろん電話相談ですべてが解決することはありませんが、それが大丈夫かどうかや救急病院へ行った方がいいのかの判断を、専門家である獣医師からもらうことができるという安心感があります。

他にも、賠償責任保険という、愛犬や愛猫が他人にけがを負わせてしまった際の賠償金が補償される保険が付帯されたり、ペットの葬儀費用が保証される保険もあります。治療費以外の補助による安心感もペット保険に入ることの安心感の一つです。

スポンサーリンク

ペット保険のデメリット

1. 保険で支払われる金額>保険の掛け金となることは少ない

ペット保険会社はボランティアでやっているわけではありません。皆さんが収めた保険の掛け金の中から保険の支払額を払い、会社を維持するための人件費や広告料などを稼ぐ必要があります。以下の図でペット保険のイメージをつかみましょう。

図を見てもらうとわかりますが、悪い言い方をすれば、健康な子では必ず損をします。ペット保険は、保険で得をしようというよりは、ペットの健康のために毎月いくらか払うという考え方をしておいた方がいいでしょう。

2. さまざまな保険の補償外がある

人の健康保険では、ごく一部の治療をのぞき、基本的には病院でかかる費用は保険でカバーされます。一方で、ペット保険では意外と保険でカバーされない項目が多いです。ワクチンや避妊・去勢手術などはもちろん、妊娠・出産に関わる費用、時間外料金、療法食、シャンプー、歯石除去などはほとんどの保険で補償対象外になります。また、歯科治療費も一部の保険を除いて補償対象外になります。保険に入る際は必ず補償対象と対象外の項目をチェックしてください。

3. 窓口清算ができない保険が多い

人の健康保険では、病院での支払いの際にすでに保険でカバーされる金額が引かれた自己負担額のみの支払いになります。ペット保険もアニコムとアイペットはこの窓口清算に対応しており、同じように自己負担額のみの支払いで大丈夫ですが、それ以外の保険は窓口清算非対応であるため、いったん全額負担して、保険請求した後に保険金が支払われるというシステムになっています。また、アニコムやアイペットでも半数くらいの病院で窓口清算に対応されていないため、同じようにいったん全額支払いが必要になります。窓口清算ができない保険は、請求の手間が増えるとともに、保険によっては診断書が必要になり、余計な出費が必要になることもあるので注意してください。

スポンサーリンク

ペット保険に入っておくべき人・入る必要のない人

私が考えるペット保険に入っておくべき人は以下になります。

・高齢動物を飼っている

・動物を買うのに慣れていない

・毎月決まった額をペットにかけることはできるが、手術による高額な医療費の支払いや慢性疾患にかかった場合に毎月数万円の支払いは厳しい

一方で、ペット保険に入る必要のない人は以下の通りです

・貯金がかなりあって、高額な医療費も問題なく支払える

・高額な治療費になるなら治療はしないと決めている

ペット保険は必要か?

結論を言ってしまえば、「必要性は人によって違う」ということになってしまいます。

ただし、何かあった時に「ペット保険に入っておけば・・・」と後悔をするのと、ペットが健康に一生を終えて「ペット保険は必要なかったな・・・」と思うのではどちらがいいでしょうか?

ペット保険は結果的には多くの人が損をするというシステムです。ただし、ペット保険に掛けたお金を損をした=健康でいてくれたと考えるとそのお金はそれほど惜しくないように感じるのではないでしょうか。月々の掛け金はそれほど安くはありませんが、ペットの健康のためにペット保険に入っておかれることはお勧めいたします。

ペット保険には種類がたくさんあるので、自分に合ったものを選ぶようにしてくださいね。

こちらから資料請求ができます。保険スクエアbang!/ペット保険資料一括請求

また、獣医師としての立場からどのペット保険を選ぶべきか、ペット保険の解説サイトを作成中です。良ければぜひこちらも参考にしてみてくださいね。

にほんブログ村 犬ブログへ ポチっとm(__)m

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする