犬と猫のアレルギー⑤ アレルギーに使う3つの薬

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アレルギー疾患に使う薬にはいくつかあります。今回は、アレルギーに使う薬の種類とその作用・副作用について見てみましょう。愛犬・愛猫にどんな薬がどのように使われていて、何に注意をしたらいいのか、しっかり確認しておきましょう。

アレルギーに使う薬 ステロイド シクロスポリン 抗ヒスタミン薬

抗ヒスタミン薬

抗ヒスタミン薬の特徴は、即効性や強力な効果はないものの、副作用が少なく安心して使えるということです。

抗ヒスタミン薬の作用

抗ヒスタミン薬は、肥満細胞から分泌されるヒスタミンをブロックする薬です。ヒスタミンには、血管拡張作用があり、皮膚にかゆみや赤みを起こす物質です。肥満細胞を介する「1型アレルギー」の症状を抑えてくれるため、アレルギー性皮膚炎やアナフィラキシーの治療に有効です。

抗ヒスタミン剤は、人では酔い止めとしても使われるようですが、犬や猫には酔い止めの効果があまりありません。

抗ヒスタミン薬の副作用

抗ヒスタミン薬には強い副作用がないというのが大きなメリットです。通常使用する用量で副作用が出ることはほとんどないため、比較的安心して使うことができます。ヒトでよく出るといわれている眠気に関しても動物ではあまり多くないようです。食欲増進作用が出ることはあり、異常な食欲になってしまうケースはあります。

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ステロイド剤

ステロイド剤には、プレドニゾロンとデキサメサゾンがありますが、通常使うのはプレドニゾロンです。デキサメサゾンは非常に強い薬で、継続的に使うことはあまりありません。

ステロイド剤の作用

ステロイド剤は低用量で使うと「抗炎症作用」、高容量で使うと「免疫抑制作用」を起こします。

幅広いアレルギー疾患や免疫介在性疾患に使われます。抗炎症用量のステロイドは、皮膚のかゆみや赤みなどの炎症を抑えたり、痛み止めとして使うこともあります。食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、口内炎だけでなく、免疫抑制容量を使うことで、皮膚の自己免疫疾患やIMHAや多発性関節炎などの治療にも使います。

ステロイド剤の副作用

ストロイド剤と聞くと「副作用は大丈夫?」と真っ先に思う飼い主さんが多いようです。ただし、プレドニゾロンは短期間で使う分にはほとんど副作用が出ることはありません。長期的に使う場合は、抗炎症用量でもできるだけ用量を減らして使うことで、できるだけ副作用を減らすことができます。

短期間でも出て来る副作用

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 多飲多尿

これらの副作用は、1回飲んだだけでも出てくることがありますが、投薬を中止すると収まるケースが多いです。

長期間の投薬で出て来る副作用

  • 易感染性(膀胱炎や皮膚炎)
  • 脱毛
  • 呼吸速迫
  • 腹位膨満
  • 肝臓腫大
  • 糖尿病
  • 医原性副腎皮質機能亢進症(医原性クッシング)

ステロイドの副作用は、投薬量・投薬期間・犬や猫の耐性などがかかわってきます。長期に投薬する場合は、定期的に副作用が出ていないかの検査をしてもらう方がいいでしょう。

シクロスポリン(アトピカ)

シクロスポリンは免疫抑制薬の代表的な薬であり、アトピー性皮膚炎によく使われる薬です。また、猫の難治性口内炎にも使うことがあります。

シクロスポリンの作用

シクロスポリンは、白血球の一種であるリンパ球が出す炎症のシグナルを抑える働きをします。リンパ球は体に異物が入ってきたときに、それを攻撃するためにシグナルを出すので、それを抑えることで免疫反応を抑制します。

シクロスポリンはアトピー性皮膚炎の長期コントロールに使うことが多いです。ステロイド剤に比べて即効性は少ないですが、長期的に使う副作用が少ないので、長期コントロールに向いている薬です。

シクロスポリンの副作用

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 食欲不振
  • 感染症
  • 肝臓や腎臓への負担

シクロスポリンは高価な薬であり、ステロイド剤の数倍以上のコストがかかるのもデメリットの1つです。

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まとめ

アレルギーに使う薬は他にもいろいろありますが、だいっ表的なものを3つ紹介させていただきました。これらの知識を基に、愛犬・愛猫にどんな薬を使っていてどんなことに注意するべきかを考えたうえで、不安があれば主治医の先生ともう1度相談してみましょう。

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