犬と猫のアレルギー⑥ シャンプー療法の3つの意味と5つの注意点

スポンサーリンク

犬や猫のアレルギー性皮膚炎の治療には、シャンプー療法も重要です。今回は、シャンプー療法がなぜ重要なのか、どのようにしたらいいのか、シャンプー療法に関してお話しします。劇的な効果はありませんが、うまく使うとシャンプーだけでアレルギー性皮膚炎のコントロールも可能ですので、しっかりシャンプー療法の使い方を知っておきましょう。

チワワ シャンプー 犬 猫 アレルギー性皮膚炎

シャンプー療法が必要な理由

1.皮膚に付いたアレルゲンや細菌を洗い流す

アレルギー性皮膚炎の一つの原因が、皮膚に付いた花粉やハウスダストなどのアレルゲンや細菌です。これらを異物と認識した体がアレルゲンや細菌を攻撃することで皮膚の上でアレルギー反応を起こします。

シャンプーにより定期的にこれら異物を洗い流してしまうことはシャンプー療法の目的の1つです。

2.皮膚のバリア機能の改善・保湿

皮膚は水分など必要なものは通すけれど、異物や細菌などは通さないバリア機能を持っています。しかし、アトピーや食物アレルギーなどによって起こるアレルギー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能が破壊されてしまうと言われています。皮膚が乾燥してしまうのもバリア機能に影響しますので、シャンプーによる保湿も大切ですね。

シャンプーにはそのバリア機能を改善するためのセラミドやビタミン類・必須脂肪酸などや、サリチル酸などの消炎成分が入っているものもあります。また尿素は保湿作用があり、保湿シャンプーやコンディショナーによく用いられます。これらの成分が入ったシャンプーは、アレルギー性皮膚炎に特に効果が高くなるんです。

3.余分な皮脂を洗い流す

皮脂は皮膚のバリア機能にとって重要なものですが、皮脂が多すぎると細菌や酵母菌の餌となってしまい、皮膚炎をひどくしてしまいます。特にシーズーやウェスティーなどの皮膚がべたつく犬種では、脱脂作用のあるシャンプーを使うことが大切です。

過酸化ベンゾイルや乳酸エチルなどの成分は皮脂を落としてくれる作用があります。ただし、脱脂しすぎると皮膚のバリアが低下してしまうので、皮膚の状態を見ながら脱脂力が強すぎないように気を付けてあげましょう。

スポンサーリンク

シャンプー療法の注意点

1.やりすぎない

シャンプーをやりすぎると必要な皮脂を取りすぎたり、皮膚の刺激になってしまいます。一般的に市販のシャンプーは2週に1回以下、薬用シャンプーは2日に1回以下にするようにしましょう。

また、シャンプー後にふけが増える場合は、ゆすぎが足りないか、シャンプーのしすぎによる皮膚の乾燥の可能性があります。ゆすぎをしっかりしている場合は、シャンプーの頻度を減らしたり、保湿成分のあるシャンプーをしたり、シャンプー後に保湿のコンディショナーを使うようにしましょう。

2.前洗いをしっかり

薬用シャンプーの目的は薬用成分を皮膚に浸透させることにあります。そのため、シャンプーは2度洗いが原則であり、まずは毛や皮膚の汚れを落とす前洗いをしっかりする必要があります。前洗いのシャンプーは薬用シャンプーである必要はないため、普通のシャンプーを使ってもいいでしょう。

毛に付ける前に、シャンプーを洗面器などに入れてお湯で割ってしっかり泡立てましょう。そして、濡らした毛に少しずつつけてしっかり洗って、ゆすぎましょう。

3.本洗いは5~10分置く

薬用シャンプーの薬用成分をしっかり浸透させるためには、前洗いをゆすいだ後、本洗いをして、泡立った状態で5~10分置くことが大切です。嫌がって体をぶるぶるふるったり、舐めてしまうこともありますが、うまく注意をひいて最低5分置きましょう。そうすることで、薬用シャンプー本来の効果がしっかり出ます。

4.ゆすぎはしっかりと

シャンプーのトラブルで一番多いのが、ゆすぎ不足による皮膚のかゆみです。泡が全く見えなくなってから2~3分はぬるま湯でゆすぐよう心がけましょう。

5.眼に入らないように注意

シャンプーが目に入ると刺激になって、眼の表面の「角膜」に傷がついてしまうことも多いです。シャンプー後に眼をしょぼしょぼしたり、眼が充血する場合はシャンプーが入ってしまった可能性があります。水道水でいいのでしっかり洗い流して動物病院で診てもらいましょう。

シャンプー前に眼の保護をする目薬を差しておくのも一つです。普通の人用のものは使えないものも多いので、できれば動物病院で相談して処方しておいてもらいましょう。

スポンサーリンク

まとめ

シャンプー療法はアレルギー性皮膚炎の長期治療にはなくてはならないものです。シャンプー療法の意味と正しい手順を知って、しっかりしたシャンプー療法ができるようにしましょう。

次回はシャンプーの種類の解説をしようと思います。

にほんブログ村 犬ブログへ ポチっとm(__)m