ノミ・ダニについて知っておこう④ バベシア症について

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ダニが媒介する病気で一番危険なものが「バベシア症」です。多い病気ではありませんが、致死率が高い怖い病気です。今回はダニによって起こるバベシア症についても知っておきましょう。

バベシア症とは

バベシア症は、ダニが持っているバベシアという原虫による犬の感染症です。猫にもバベシアがあるとは言われていますが、極めてまれであり実際にかかることはほとんどありません。バベシアは、ダニが犬の血を吸った時に犬の体内に入り、赤血球に寄生します。バベシアに感染した赤血球は壊されて「溶血」してしまうため、バベシア症では貧血が起こります。

一般的に暖かい地方にしかいないといわれているので、近畿以南の見に発生していましたが、近年の温暖化により発生が東日本にも広がってきています。

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バベシア症の症状

バベシア症は「溶血性貧血」による貧血が主な症状です。よく見られる症状は以下の通りです。

  • 元気消失
  • 食欲低下
  • 発熱
  • 舌や歯茎の蒼白化

舌や歯茎が白くなっているときは重度の貧血が予想されますので、すぐに病院へ行ってもらった方がいいでしょう。

バベシア症の診断

バベシア症の診断は、血液検査により貧血を確認するとともに、溶血や黄疸の有無を見ます。これらの検査で溶血性貧血が疑われた場合は、「血液塗抹検査」と言われる、血液を染色して顕微鏡で見る検査を行います。血液塗抹検査で、右図のような赤血球の表面についているバベシア虫体を確認できれば確定診断ができます。
ただし、血液検査でもバベシア虫体が確認できないこともあり、その場合は血液を検査センターに送って、バベシアの遺伝子を調べる必要があります。また、ダニの感染歴があればバベシアの疑いが強くなります。

バベシア症と似た症状を起こす病気

バベシア症は、他の貧血を起こす病気と症状が似ていますので、それらの病気との鑑別が必要になります。似た症状を起こす病気は以下の通りです。

  • 自己免疫性溶血性貧血(IMHA)
  • 腹腔内出血
  • 白血病など

バベシア症の治療

バベシア症の治療には抗バベシア作用のある薬を使います。薬には、抗原虫作用のある抗生剤や、抗バベシア薬を使います。抗バベシア薬は日本では販売されておらず副作用もそれなりに強いので、日本では抗生剤を組み合わせて使うことが多いです。抗バベシア薬は、副作用は強いですが効果も高いため、一部の動物病院では抗バベシア薬を使っている所もあります。

バベシア症の予後

バベシア症は早期に治療を始めると完治できることも多いですが、貧血が進んだ状態では死亡率が高い怖い病気です。また、いったん治ったと思っても、潜伏感染をして再発することもあります。

バベシア症の予防

バベシア症はとにかくダニを予防することが大切です。必ずダニ予防をしておきましょう。ちなみに犬のバベシア症が人にうつることはなく、犬から犬への直接のバベシア感染もありません。ダニを予防すれば予防が可能です。

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まとめ

ノミ・ダニが媒介する病気で最も怖いのがバベシア症です。バベシア症は、ダニ予防による予防がもっとも大切ですが、感染してしまった場合は早期に治療できることが大切です。ダニが見つかった場合は貧血の症状に要注意で見ておくようにしてくださいね。

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