寒さと病気② 寒くなるとリスクが高まる犬の病気

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童謡「雪やこんこ」(雪やこんこんではなく、こんこなんですよ!)にも、「犬は元気に庭駆け回り、猫はこたつで丸くなる」という歌詞が出て来る通り、犬は一般的に寒さに強いと考えられています。

実際、大型犬の多くは外で生活しても特に問題がないことは多いのですが、小型犬はそうはいきません。また、冬になるとリスクの高まる病気もあります。第1回では猫の病気についてお話ししましたが、今回は冬に多い犬の病気についてです。

犬 冬 病気

泌尿器疾患

猫やヒトと同じく、犬も寒くなると夏に比べるて飲水量が減ります。飲水量が減ると尿の量と回数が減ってくることで、泌尿器疾患が増えてきます。

膀胱炎

尿の量が減って我慢する時間が長くなると、膀胱の中で細菌が繁殖しやすくなります。膀胱炎は年中起こる可能性のある病気ですが、特に寒い冬場に起こりやすい病気です。特にメス犬では陰部から膀胱までの距離が短いため、冬場に細菌性の膀胱炎が起こりやすくなるので注意が必要です。

膀胱結石

膀胱結石は、尿の中に排泄されるミネラルがくっついてできる結石です。尿の中には常にミネラル成分が含まれますが、尿の量が多いとそれが希釈されて石になりにくくなります。一方、冬場に飲水量が減って尿量も減ってくると、相対的に尿中のミネラル成分の濃度が高くなり、結石ができやすくなります。

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冬場の泌尿器疾患の予防ポイント:飲水量を増やす

冬場に泌尿器疾患がリスクが高くなる原因が、飲水量の低下に伴う尿量の減少です。つまり、飲水量を増やして尿量を減らさないことが、冬場の泌尿器疾患のリスクを高くさせないために大切です。以下のような工夫をすることで、飲水量を増やせるので試してみてください。

  • 水飲み場を増やす。
  • フードをふやかす。
  • 水を少し温める
  • 水に少し好きなおやつの匂いを付ける(フードやおやつを煮込むなど)

関節疾患

冬場は家の中での運動量も、散歩による運動量も減ってきます。運動量が落ちると関節がこわばりやすくなり、突然動いたときに関節を痛めてしまうことがあります。また、環境の温度が低いと、体表の血流が悪化し、筋肉がこわばります。筋肉のこわばりも関節に負担をかけ、関節疾患の悪化の原因となります。

慢性関節炎(変性性関節症)

高齢の犬では、変性性関節症など加齢性の慢性関節炎を非常に多く持っています。大型犬も小型犬も慢性関節炎を持っている犬は多く、冬場に悪化させて痛みや跛行(いわゆるびっこ)などの症状が出てきます。

慢性関節炎の多くは、寝起きなどの動き出しに症状が出やすく、ある程度歩いた後には症状が改善してくるというケースが多いです。このような症状がある場合には、慢性関節炎の可能性が高いでしょう。

椎間板ヘルニア

ミニチュアダックスフントやウェルシュコーギーなど胴が長い犬種はもちろんのこと、パグやフレンチブルドッグなどの短頭種、トイプードルやチワワなどの小型犬種など、最近人気の犬種に多いのが椎間板ヘルニアです。

椎間板ヘルニアは季節問わずに出て来る病気ですが、腰の筋肉が固まったり、腰の血流が悪くなる冬場に症状が悪化することが多いです。抱っこしたらどこか痛がるとか、腰を曲げて歩く、後ろ足がふらつくなどという場合には、椎間板ヘルニアの可能性がありますので、早めに動物病院で診てもらいましょう。

冬場の関節疾患の予防ポイント:マッサージ

冬場に関節疾患が増えやすくなるのは、血流が悪化することと、関節や筋肉がこわばってしまうことにあります。そのため、血流を改善し、筋肉や関節のこわばりをほぐすためのマッサージが大切です。

前足や後ろ足のマッサージには、もんだり温めたりするだけでなく、手足の曲げ伸ばしなどの「他動運動」が有効です。痛がったり嫌がったりしない程度に無理しないよう行ってください。

腰が弱い子の場合は、マッサージよりもしっかり部屋を暖め、足を滑らせにくい住環境を作ってあげることが大切です。フローリングは滑りやすいので、できればカーペットなどを敷いてあげるといいでしょう。

また、急に寒い場所で運動させると足腰を痛めやすいので、散歩に行く場合も少し家の中で歩かせてから散歩に行くようにするといいでしょう。

呼吸器疾患

空気が乾燥する冬場には、呼吸器疾患のリスクも増えてきます。

気管虚脱

気管虚脱は、本来ホースのように丸くて長い形をした気管が、つぶれて気道がふさがってしまう病気です。咳や「ガチョウの鳴くような」ガーガー呼吸が特徴の病気です。

気管虚脱も冬場に発症するというわけではありませんが、気管虚脱の症状である咳や呼吸困難は冬場に一気に悪化することが多いです。パグやフレンチブルドッグ、チワワなどの短頭種、ポメラニアンやヨークシャーテリアには気管虚脱が多いので、冬場の咳などには注意しましょう。

気管支炎

犬にも気管支炎は多く、空気が乾燥する冬場に悪化してくることがあります。慢性的な空咳が出る場合には気管支炎の可能性があります。ひどくなってくると、肺炎などに移行してしまうことがあるので、早めに動物病院で診てもらうといいでしょう。

ケンネルコフ

いわゆる犬の風邪です。ウイルスの感染によって引き起こされ、特に子犬に多い病気です。ケンネルコフは免疫力の増加によって収まってくることは多いですが、ひどい場合は肺炎に移行してしまうことがあるので、子犬の咳には注意しておいてください。

冬場の呼吸器疾患の予防ポイント:加湿と換気

冬場の呼吸器疾患を予防するために大切なのが、加湿と換気。気密性の高いマンションなどに住んでいる人では特に加湿に注意し、定期的に空気を入れ替えるようにしましょう。

また、気管虚脱がある犬では空気が乾燥するとすぐに咳がひどくなるので、加湿器などを常につけておいた方がいいかもしれません。

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まとめ

犬の病気の中でも、特に冬場に気を付けたい病気をご紹介いたしました。冬は狂犬病の予防接種やフィラリア予防などで動物病院にかかる機会の多い春夏に比べ、圧倒的に動物病院の来院率は下がります。

これくらいなら大丈夫と自己判断をして、体調不良を放置すると知らないうちに病気が進行してしまうということになりかねません。気になることがある人や、高齢の犬を飼っている人では、健康診断がてら、冬場に一度動物病院を受診する習慣を作っておくのもいいかもしれませんね!

次回は「冬場の環境作りを考える」をテーマに記事を書きます。ぜひ参考にしてみてください!

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