僧房弁閉鎖不全症④ 僧帽弁閉鎖不全症の犬の飼う上での気を付けておくべき5つのポイント

スポンサーリンク

ここまでの記事で、僧帽弁閉鎖不全症の病態症状検査をご紹介しましたが、今回は僧帽弁閉鎖不全症と診断された場合に、お家で何に気を付けるべきなのかを考えてみましょう。僧帽弁閉鎖不全症はうまく付き合うことができれば診断されてから5年以上生きられることもある病気です。長くうまく付き合うためのお家での5つの注意点をしっかり守っていきましょう!

いぬのきもち

1. 薬を切らさない

心臓のお薬は、心臓を治す薬ではなく、長期的に飲むことで心臓の負担を減らすお薬がほとんどになります。つまり、薬を飲んで症状が良くなったからといって心臓が健康な状態に戻ったというわけではありません。飲み始めたら一生飲む必要があります。

それから心臓のお薬は種類によって1,2日切らしてしまってもさほど問題のないものから1日切れると危険なものまであります。特に重症の心不全で利尿剤を使っている場合には、薬が切れたから1日だけ様子を見ようというのは危険です。薬を切らさないよう余裕をもって受診するようにしておきましょう。

2. 太りすぎはよくないが痩せすぎはもっと危険

肥満は万病のもとでありますが、心不全の時のダイエットには要注意です。というのも心不全の犬が痩せて来ると「心臓性悪液質」という状態に陥ってしまうことがあるからです。

心疾患のある子では、栄養状態に関わる以下のような変化が体に起こります。
・体の不調による食欲不振
・腸管への血流不足による栄養の吸収不良
・全身の組織の低血流(虚血)→再灌流に伴う筋肉の消費
こうして、心不全の動物では栄養状態の悪化と筋肉量の低下が起きることが多く、栄養不良による心臓性悪液質の状態になりやすくなってしまいます。

肥満は心臓に良いことはないですが、少しぽっちゃりくらいならそれを維持した方がいいとも言われています。「心臓が悪いので、心臓の負担を減らすためにダイエット」は時に危険になります。ダイエットの必要があるのか、体重を維持した方がいいのかをかかりつけの先生と相談しておきましょう。また、心不全を持っていて、体重がじわじわ減ってくる場合は、注意しておいた方がいいかも知れません。

スポンサーリンク

3. 心不全のステージによって運動制限を

僧帽弁閉鎖不全症では、心臓から血液を送り出す能力も落ちてしまうため(詳しくはこちらの記事を参考にして下さい)、激しい運動をすると心臓に負担がかかったり、酸欠で倒れてしまうこともあります。

全く動かないのも筋肉が落ちてしまうためよくはないですが、心臓の状態に合わせた運動制限が必要になってきます。散歩の距離や時間を少し減らしたり、走り回るなどの激しい運動を控得ることが必要になります。運動の方法に関しても主治医の先生と相談しておいてくださいね。

4. ストレスに要注意

重度の僧帽弁閉鎖不全症がある犬の場合は、ちょっとしたストレスで一気に肺水腫が進んで命の危険がある状態にまでなってしまうことも珍しくありません。特に、強い心雑音があると言われている犬では注意が必要です。

最も注意が必要なのが、トリミングの後です。シャンプーをしたり、一定の時間動かないようにしておかなければならないトリミングは、犬にとっては大きなストレスです。トリミング後に肺水腫が悪化してしまう子は非常に多く見かけます。心臓が悪いと言われている犬を飼っている飼い主さんは必ずトリミングに行けるかの相談を動物病院でしたうえで、トリマーさんに心臓が悪い旨を伝えておきましょう。どれだけ気を付けていても肺水腫を起こしてしまう可能性はゼロではありませんので、重度の心不全の子では、必要最小限のカットだけにするなどなどの対策が必要です。

他にも、長時間のドライブや、子供や他の犬に追い掛け回される慣れないペットホテルなども強いストレスになることがあるので注意してください。

5. 暑さ寒さにも注意が必要

心臓が悪い子にとって暑さ寒さは大変な問題です。

統計が出ているわけではありませんが、夏場と冬場に亡くなってしまう心不全の子は多いです。夏場は暑さによる熱中症などのリスクが、冬場は血管の収縮による血圧上昇から肺水腫のリスクが高くなります。心不全を持っている犬を飼っている人はできるだけ温度に注意するようにしましょう。

散歩に行くときは、夏なら涼しい時間にゆっくり行くこと、冬なら家の中から外に出るときの急激な気温の低下を起こさない服を着せる少し玄関で寒さにならすなどの)工夫をしてもらった方がいいでしょう。

スポンサーリンク

愛犬の心臓の状態を知って、適切な対応を取れるようにしておこう

人でもそうですが、心臓に病気がある場合は突然調子を崩すことも少なくありません。心不全の状態やステージによって気を付けることも異なりますので、愛犬の心臓の状態がどういう状態なのかを頭に入れておくことが大切です。わからないことは主治医の先生にしっかり聞いて置き、この記事を参考にしてうまく僧帽弁閉鎖不全症と付き合っていけるようにしてくださいね!

にほんブログ村 犬ブログへ ポチっとm(__)m