猫の肥大型心筋症② 肥大型心筋症の症状

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前回の記事で肥大型心筋症とはどんな病気かということをお話ししましたが、今回は肥大型心筋症の症状を解説します。前回の記事を見ていない方は、先に前回の記事から見てくださいね。肥大型心筋症は早ければ4カ月齢でも報告されていますので、若い子でも症状に注意してみてあげてください。

ねこのきもち

 初期症状

肥大型心筋症は初期の症状に気付くのは非常に難しいです。ただし、普段の猫ちゃんの状態をしっかり観察していると、様子の変化に気付けることもあります。

元気・食欲の低下

肥大型心筋症は、進行してくるまであまり特徴的な症状が出ないという厄介な性質があります。犬の心不全では初期から咳が出安いですが、猫は心不全があっても咳をすることが少ないです。

一般的によくあるのは、なんとなく活力がなく、食も細いといった症状です。この時点で心不全を疑うことは難しく、全身的なしっかりした検査を行って初めてわかるということも多いです。健康な猫の麻酔事故の原因としても多いのではないかと言われているくらいはっきりした症状が出ないのが肥大型心筋症です。

運動不耐性

犬の心不全と同様、猫の肥大型心筋症でも運動不耐性(運動による負荷に体が耐えられない状態)が出て来ることがあります。健康な猫では、運動した後に、犬用のように口を開けてハァハァ呼吸(開口呼吸)することは基本的にありません。猫で運動後に開口呼吸する場合は心筋症を疑います。

また、運動するとすぐ疲れて横になってしまうとか、動きたがらないという場合も心不全による運動不耐性の可能性があります。

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進行した症状

肥大型心筋症の症状は徐々に進行してくることが多いです。進行してしまったとしても、少しでも早くお家で症状に気付くことが大切ですね。

呼吸数の増加

肥大型心不全が重度になってくると呼吸数が増加してきます。これは肺のうっ血による肺水腫や胸水の影響による呼吸困難が原因です。それ以外に右心室の肥大による右心不全が起こると、腹水によるお腹の張りが出てきます。

初期症状の悪化

進行してくると元気食欲の低下や運動不耐性の症状がさらに悪化してきます。この時点で初めて症状に気付いて病院を受診するということも多いです。徐々に活動性や食欲が落ち、寝ている時間が長くなってきます。「高齢になったからかな」と思うような症状も実は肥大型心筋症から来ているのかもしれません。

血栓塞栓症の症状

肥大型心筋症で最も怖いのが血栓塞栓症であり、突然発生して急死してしまうことの多い怖い病気です。肥大型心筋症があると必ず血栓塞栓症が出てくるわけではありませんが、突然血栓塞栓症が発症して初めて、肥大型心筋症を持っていたのだと気付く場合もあります。動物病院での通常の身体検査では、肥大型心筋症に気付くことは少ないため、動物病院へ通って定期的に診察を受けているから肥大型心筋症は大丈夫ということは言えません。

血栓塞栓症の典型的な例は、突然
・後ろ足が立たない
・苦しそうに呼吸する
・今まで聞いたことのない声で「にゃおにゃお」鳴く
という症状が出ます。前足のマヒとして出ることもまれにあります。
マヒしている足の先が異常に冷たかったり、肉球が真っ白(ほかの足と比べてください)である場合は、血栓塞栓症を非常に強く疑う所見です。血栓塞栓症は非常に緊急性の高い病気ですので、すぐに動物病院へ連れて行ってもらう必要があります。

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普段から猫の様子をしっかり観察することが肥大型心筋症の早期発見につながる

初期症状に乏しい肥大型心筋症ですが、普段からできるだけ愛猫の様子を見てあげることで、できるだけ早く症状に気付くことができる可能性があります。肥大型心筋症を疑って心エコーをしないと肥大型心筋症に気付かないことが多いので、お家で肥大型心筋症を疑う症状に気付けるかどうかが重要です。

気付かないまま心筋症が進行し、突然血栓塞栓症を発症してしまうということも多いので、今回紹介した症状がないかどうかしっかりお家で見てあげることが大切ですよ。

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