猫の繁殖シリーズ④ 猫の出産とその準備

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猫の繁殖シリーズ第4弾はいよいよ出産です。発情から交尾、排卵、受精、胎児の成長と順調に迎えると、出産になります。出産は交尾から平均60~62日後ですが、早ければ57日くらい、遅いと64日くらいになることもあります。出産の兆候から出産の終了まで、飼い主さんの準備や手伝いも含めて見ていきましょう。

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猫の出産の流れ

1.出産の兆候

出産が近づいてくると、以下のような出産兆候が認められるようになります。

・母猫のお腹が明らかに大きくなる

・乳腺が張ってくる

・巣作り行動が始まる:一カ所にものを集めたり、地面を掻くなどして落ち着ける場所を作る行動

・陰部を舐める行動の増加

そういった行動が始まると3日以内に出産する可能性が高くなります。

2.分娩

猫の出産は知らない間に始まることが多いです。実際に猫で難産になることは非常にまれであり、栄養状態がしっかりしている若い猫では、自然分娩で出産してくれることがほとんどです。

出産にかかる時間は早い子で1頭1時間以内、通常30分から2時間くらいになります。初産の子では比較的時間がかかることもあり、5,6頭の出産に半日程度かかることもあります。

難産の判断基準は猫では確定されていませんが、以下のような症状があれば難産の可能性があります。まずは動物病院に電話でどうすべきか相談してみましょう。

・体の一部が出て10分以上たっても生まれてこない

・子猫が出てくる前に緑色のものが出て来る(胎盤剥離の兆候)

・母猫が明らかにぐったりしている(母猫の子宮捻転や低血糖の可能性)

3.分娩後

子猫が生まれた後は、母猫が自分で子猫の羊膜を破り、へその緒をかみちぎります。

そして、子猫を舐めて乾かし、乳首を吸えるようにお腹の中に抱え込むようにします。そしてしばらくするとまた陣痛が来て次の子を産むということを繰り返します。

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飼い主がやるべき出産に必要な準備

1.病院でしっかり検診

病院で診ておいてもらうのはいくつかの理由があります

①頭数の確認

胎児数がわかっていないと、何頭産まれたらOKなのかわかりません。1,2頭だけ産まれないということもありますので、必ずレントゲンで胎児数を確認してもらっておいてください。

確認の時期が早すぎると胎児へ放射線が影響する可能性もありますし、骨盤と胎児の大きさの比較が難しくなります。一方で遅すぎると、早めに出産が始まってしまった場合にレントゲンを取るタイミングを失ってしまいます。私は交尾後55~57日程度を推奨しています。

②胎児が元気に育っているかどうかのチェック

胎児の元気具合は超音波(エコー)検査でわかります。交尾後21日くらいからわかりますので、妊娠診断も兼ねてエコー検査をしてもらうといいでしょう。また、出産前のレントゲン検査の時期にも、胎児がしっかり成長しているのかエコー検査もしてもらうことをおすすめします。

③いざというときに頼れる動物病院を見つけておく

出産時期はある程度わかっていても時間や正確な日にちはわかりません。突然出産は始まり、難産も突然起こります。出産の前に病院へかかっておくと、連絡もしやすいですし、親身に対応してくれることが多いです。病院によっては、「出産が始まりそうになったら連絡をください」と言ってもらえる病院もあります。

急に「出産が始まった猫が難産かも」と連絡をされても対応が難しい場合もあるので、しっかり見てもらえる動物病院を探しておくことは大切です。

2.お家の準備

①猫が落ち着ける場所:巣箱

猫はその子の性格によって飼い主さんに見てもらっていた方が落ち着く場合と、見られない方が落ち着く場合があります。

それぞれの性格に合わせて巣箱を用意してあげましょう。基本的には段ボール箱のようなものにタオルを敷いてもらうことでいいでしょう。性格によって場所は決めてあげてください。大体出産1~2週前には準備しておくようにしましょう。

②出産の手伝いの準備:タコ糸、ハサミ、タオル

基本的に自分で出産する場合には何も必要ありませんが、何か手伝う必要があった場合のために準備しておきましょう。お家でできる出産の手伝いは、羊膜を破る、へその緒を切る、お乳を吸わせるということです。

羊膜を破るのは指で行いますが、へその緒は糸で結んではさみで切る必要があります。20~30㎝のタコ糸(裁縫用の糸でもいいですがもう少し太い糸の方がいいでしょう)を10本程度とハサミ、タオルを用意しておきます。また、長毛の子では、お尻回りと乳首のまわりの毛をバリカンで刈ったりはさみで切っておくと、汚れないですし、お乳を吸いやすくなります。

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3.分娩時の手伝い

分娩は基本的に手伝えることは少ないです。見られることが嫌じゃない猫であれば、たまに覗いてあげ、ご飯やお水を持って行ってあげてもいいでしょう。

また、もし、万が一胎児が一部出ているのに出産できない場合は引っ張って出してあげることもあります。動物病院へ連絡できる準備もしておきましょう。

4.分娩後の手伝い

分娩後には、母猫がやらない場合は羊膜を破ってへその緒を切ります。ただし、あまり人を信頼していない子や母性の強すぎる子では胎児を取り上げることで、間違えて胎児を噛んでしまうことがあるので、警戒心が強くなっている場合は母猫に任せておいてください。

分娩後、母猫が子猫をほったらかしにしている場合に手伝います。

まず、羊膜をかぶったままの時は、膜のどこでもいいので指を突っ込んで穴をあけ破りましょう。ハサミを使うと子猫を傷つけてしまうこともありますし、指で敗れないことはないので指を使ってください。そして、呼吸をしていることを確認して(呼吸していなければタオルで体を強めにこすって刺激してください)、子猫と胎盤(赤黒~緑色)をつないでいるへその緒の子猫寄りの場所をタコ糸できつめにコマ結びにします。そして、結んだ場所より胎盤寄りの部分をはさみで切ってください。

胎盤は母猫が食べてしまうこともありますが、下痢の原因になるとも言われているので、切り離したら捨ててしまった方がいいでしょう。

そして、母猫の乳首をつまんで、母乳が出る場所を見つけたら子猫の口を持っていき吸わせます。乳首によって母乳が出やすい場所や出にくい場所があるので、出る場所を探してください。

そうして、最終的に出産した数と、できれば胎盤の数を確認して下さい(胎盤は自分で食べてしまうこともあるので、わからないこともあります)。子猫の数が足りない場合はまだお腹に残っている可能性がありますし、胎盤が少ない場合は胎盤停滞の可能性もあります。出てこない場合は動物病院へ連絡してください。

まとめ

猫の出産の概要をお話ししましたが、決して猫の妊娠・出産を勧めているわけではありません。出産は母体への負担も大きいですし、その後の子猫のお世話も大変です。単に出産させてみたいとか、子猫が見たいなどの理由で繁殖させないようにしてくださいね。

また、猫の難産は少ないですが、難産になることもあります。出産前からしっかり動物病院へかかり、出産への心と環境の準備をしっかりして、出産を迎えるようにしてあげてくださいね。

次回は、妊娠・出産に関わる注意点のまとめについての記事を書きます。

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