異物を食べて催吐できない場合:動物病院で行う内視鏡と開腹手術

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異物を食べてしまった時に吐かせる方法について前回までお話ししましたが、催吐できないこともあるというお話をいたしました。その時にどうするのかもお話しておきましょう。


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催吐できない例

催吐をしてみたが吐けない

・我慢してしまう(犬の3%程度、猫では半数以上)
・吐いたが目的のもの吐かなかった(ものが大きすぎる、胃の中で引っかかってしまう、食べてからの時間がたちすぎている)

催吐不適応

・大きすぎる
・刺さるリスクがある
・腐食性物質
・すでに腸に流れてしまっている

催吐できなかった場合の対処法




1. 内視鏡

内視鏡の適応

内視鏡を行う場合は以下のような場合です。
① 動物病院に内視鏡の施設がある
② 胃の中にある(食べてから時間がたっていない、レントゲンで胃の中に確認できる)
③ 内視鏡でつかめる可能性が高い(大きすぎる、硬すぎるものは難しいことが多い)
④ 胃の中に食べ物が少ない(食べ物があると目的のものを探すのが難しい)
⑤ 動物が小さすぎない(小さいと内視鏡のスコープが入らないこともあります)
⑥ 全身麻酔をかけられる

内視鏡の方法

内視鏡は、動物の場合、全身麻酔をかけて行います。全身麻酔下で、内視鏡を口から胃の中に入れて、胃の中を覗きながら摘出するものが見つかったらそれを「鉗子」でつかんで取り出します。

すんなり終われば内視鏡の手技は5分程度で終わり、全身麻酔をかけてから覚めるまで30分かからないことも多いです。一方で、探すのに時間がかかったり、つまむのに苦戦したり(限られた視野と角度で異物をつかむのは意外と難しいです)すると、時間がかかります。

内視鏡のメリット/デメリット

内視鏡のメリット
・胃切開などの手術に比べ、負担は少ない
・吐かせることが危険な針や竹串などでも安全に取ることができる

内視鏡のデメリット
・全身麻酔が必要
・上記の内視鏡の適応以外であることが多い
・内視鏡の適応でも必ずしも取リ出せるかどうかわからない

内視鏡の費用

内視鏡には
・全身麻酔前の検査
・全身麻酔
・内視鏡術
・術前術後の点滴や注射
などが必要です。検査の種類や点滴の量、内視鏡術の時間などによって費用は変わってきますが、最低でも3万円くらいは必要になります。通常、3~5万円になりますが、動物の状況や内視鏡の難易度によってはさらに費用がかかります。また、救急病院であればさらに費用がかかることも多いです。ペット保険

2. 開腹手術による胃切開・腸切開

催吐ができず、内視鏡不適応もしくは内視鏡で取りだせない場合は、開腹手術による胃切開や腸切開もしくは経過観察になります。

開腹手術の適応

開腹手術には以下のような症例が適応となります。
① 催吐・内視鏡ができず、便に出る可能性が低いもの
② 放置することで穿孔や胃腸のダメージなどを引き起こす可能性が高い
③ すでに胃腸のダメージや閉塞が疑われる

開腹手術の方法

開腹手術も全身麻酔下で行います。詳しい手技については説明しませんが、全身麻酔がかかったら、腹部を消毒し、切開して胃腸を触診します。異物がありそうな部分の胃や腸を切開して、異物を取り出した後、切開し体調を縫い合わせ、腹壁も縫合して終了になります。手術時間は最低でも20~30分程度はかかり、麻酔をかけ始めてから覚醒するまで1時間程度かかることが多いです。

開腹手術後は数日入院して点滴することも多く、手術後に絶食や流動食のみの給餌が数日必要なことが多いです。

開腹手術のメリット/デメリット





開腹手術のメリット
・開腹手術が不適応となることはあまりない
・腸に流れて行ってしまっていたり、大きなものでも摘出できる
開腹手術のデメリット
・全身麻酔が必要
・負担やリスクがほかの方法に比べると大きく、入院も必要

開腹手術の費用

開腹手術には以下のような費用がかかってきます。
・術前の検査
・全身麻酔
・開腹および胃切開・腸切開術
・術前術後の点滴・注射
・数日の入院
こちらも動物の状態や入院日数によって異なりますが、入院費を含めたすべての費用で10~20万程度かかることが多いです。

以上、異物を食べた時の処置の方法について順番にお話してきました。とにかく一番いいのは異物を食べないように予防をしていくことです。犬が動ける範囲内には食べてはいけないものを置いておかないようにしてください。

まとめ

もし何か食べてしまった時は、早めに催吐などができれば負担を少ない解決方法が取れますので、できるだけ早めに動物病院で相談することが大切ですね。

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