犬・猫の催吐に食塩を使う危険性~それでも塩を飲ませますか?

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犬や猫が変なものを飲み込んでしまった。。。良くあることですね。

吐かせられるものであれば、吐かせるのが一番であり、お家で吐かせる方法もいくつかインターネットに載っています。その中で私が絶対にオススメしないのが「食塩を飲ませる」ということです。今回は塩による催吐の危険性をお話ししましょう。

塩の致死量は体重1kgあたり4g以下

医学百貨などもあるメルクマニュアルの動物版の英語サイトには以下のような分があります。

The acute oral lethal dose of salt in swine, horses, and cattle is ~2.2 g/kg; in dogs, it is ~4 g/kg

「食塩の急性経口投与による致死量は犬で体重1kgあたり4g以下」ということです。(以下となっているのは、それ以下の用量でも命の危険があるということです)。

よく書いてあるのは「ティースプーン1杯の食塩を飲ませる」ということですが、ティースプーン1杯は食塩5~6gにあたり、1.5kgの犬では致死量に当たります。

効果を認める用量をED50、致死量をLD50と言いますが、LD50/ED50を安全域(治療係数)を呼びます。一般的に安全域が10以上の薬は安全性が高く、3以下の薬は安全性が低いと言われています。(参考:http://www.toyama-kusuri.jp/ja/members/lectures/document/yakurigaku/yakurigaku.pdf

例えば4kgの子に6gの塩を飲ませた場合、1.5g/kgを飲ませたことになります。LD50/ED50=2.67となり、安全域が3を下回ります。実際には致死量が4g以下となっているので、さらに安全域が狭い可能性もあります。つまり、小型犬にとってティースプーン一杯の食塩は「非常に危険な薬」ということになります。そんな薬を、医学的知識のない飼い主が投与する危険性はわかるでしょうか?

食塩で催吐できる確率は高くない

では食塩の効果はどうなのでしょうか?

これに関しては、探しましたがデータが出ていませんので、何とも言えません。しかし、私の経験上、塩を飲ませて吐かずに病院へ連れてきたという飼い主さんは非常に多くみます。一方で、塩を飲ませて吐かせることができたということを直接聞いたことはありません。少なくとも、病院の催吐剤やオキシドールに比べると非常に低い確率であることは間違いないと思われます。

動物病院へ連れて行くべきだが、どうしてもいけない場合はオキシドール

催吐の最も確実で危険性の低い方法は病院での催吐です。

しかし、緊急病院もどこの病院も開いていない時間に何かを飲み込んでしまった場合はオキシドールを使った催吐法があります。この方法も

・吐かせても大丈夫なものの判断

・飲ませるときの注意点

・副作用のリスク

をしっかり頭に入れておかないといけませんので、次の記事で詳しく書きます。

それでも塩を飲ませますか?

私の知識と経験上、嘔吐させるために塩を飲ませるというのは、効果が低く副作用が非常に高い単なる危険な行為だと認識しています。

医学的に塩を使った催吐を進める根拠は全く無いので絶対にオススメしません。

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