腎不全の分類~IRISの慢性腎障害のステージ分類を覚えよう

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猫の慢性腎不全治療薬「ラプロス」の製造販売承認がおりました。おそらく1年以内くらいに販売されることになるでしょう。猫のニュースに関しては別ブログを立ち上げていますので、猫の科学~猫の不思議な秘密に迫る~をご覧ください。

今回は、犬と猫の腎不全の分類に関してのお話をいたします。

慢性腎障害の分類はIRIS分類が使われる

少し専門的な話になりますが、慢性腎不全は、慢性的に腎臓の機能が落ちて腎臓の数値が上がった状態のことを指し、慢性腎障害(CKD)の中である程度進んだものを指します。

国際獣医腎臓病研究グループ. (the International Renal Interest Society: IRIS)の分類が用いられることが多く、血液検査項目の一つ、クレアチニン濃度を指標にして慢性腎障害の重症度を分類しています。

IRISの慢性腎不全ステージ分類

IRISのCKDのステージ分類
Stage 血漿クレアチニン濃度 症状
1 ~1.4 ~1.6 尿濃縮能力の低下(多尿)
2 1.4~2.0 1.6~2.8 軽度窒素血症/症状はなし~軽度
3 2.1~5.0 2.9~5.0 軽度~中等度窒素血症/様々な臨床症状
4 5.0~ 5.0~ 重度窒素血症/重度の症状

この中で、慢性腎不全にあたるのは、Stage2以降の途中からになります。つまり、血液検査で異常がなくても、腎臓の機能が落ちている慢性腎障害になっている可能性があるということです。

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CKDの初期は尿の濃縮能が低下する

慢性腎障害の初期では、尿の濃縮能といって、体の中の老廃物をできるだけ濃い状態で尿に出す機能がおちるため、尿の量が増える多尿状態になります。Stage1かどうか調べるためには、血液検査ではなく、尿検査で尿比重をチェックしたり、タンパク尿のチェック(尿たんぱく/クレアチニン比)、超音波で腎臓のチェックが必要になります。そのため、血液検査だけでは本当に腎臓が大丈夫なのかどうかはわからないんですね。

ステージ分類は治療法や予後の決定に重要

ステージ分類は、食餌や薬などの治療方法の決定や予後の推定のためにも重要になってきます。次回から腎不全に関する記事を書いていきますので、まずは腎不全のStage分類を頭に入れておいてくださいね!

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